SKILLS ACADEMY
スキル・アカデミー
2023-2024年のテーマ:土
中高生向けワークショップ
「土に学ぶ、五感で考える」
Earth-Life Learning
[プログラムB]
土のうつわ
縄文という今この場所にあった遠い昔の暮らしと、アフリカという遠い場所でたった今このときも営まれている暮らし、この両方に思いを巡らせてみましょう。
開催日:2024年3月26日(火)
場所:東京都立埋蔵文化財調査センター
Photos by Shiori Ikeno
縄文土器をつくろう
実際に発掘された土器を見本にして、底のサイズを正確に測るところから始めます。ねんどひもを輪のかたちに積み上げたら、つなぎ目を指先で入念にならして、なめらかで強い側面をつくっていきましょう。さらに、表面につけられた装飾に取り組みました。「使うだけなら飾りは必要ないのに、縄文のひとはしゃれているな~。」
「持ち手の部分は、指を通すには小さすぎるから、手で持つためではなさそうだな、縄を通していたのかな」、観察が考察に、そして想像へと広がっていきます。「なにに使いたい?」「ラーメンがおいしく食べられそう!」うつわの姿かたちから、それを手に取るひとのイメージが湧いてくるのです。
「アフリカの暮らしと土器」
エチオピアに暮らすアリ人は、鉄やアルミの道具も使いつつ、土器の機能性を重視して、50種類もある土器を使い分けて料理をします。母親と同じように娘も土器職人になるのですが、たとえ血のつながった親子でも「私と娘の手はちがう aani gala」と言い、手取り足取り教えることはないし、分業もしないことが特徴です。金子さんは20年以上フィールドワークをして、女性職人による土器の扱いについて観察や分析を重ねてきました。まったく違う地域の暮らしを知り、土器の役割、そして「手」の意味を考えます。
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講師
塚田清啓 Kiyotaka Tsukada
(東京都埋蔵文化財センター)
1982年、千葉県生まれ。法政大学大学院修士課程修了後、千葉県内の埋蔵文化財保護行政に係る法人・教育委員会での勤務を経て、2014年より東京都埋蔵文化財センターに入所。
金子守恵 Morie Kaneko
(人類学者 / 京都大学准教授)
1974年、北海道生まれ。1998年からエチオピアにて、女性職人から土器つくりを学びながら調査をすすめてきた。アフリカの人びとが培ってきた知識やその継承、さらには技術の革新や創造性についての研究にも取り組んでいる。
このプログラムで学んだスキル
■縄文土器を自分の手で作る。
■縄文土器のうつわのかたちや模様の特徴をとらえ、そこに込められた意味や背景を想像する。
■生活の一部に土器づくりがある暮らしと、自分たちの暮らしの違いを考える。
■土器のかたちや細部を見て、それをつくったひとの指使いや、その土器を使う場面を想像しながら鑑賞する。