SKILLS ACADEMY
スキル・アカデミー
2021-2022年のテーマ:木
中高生向けワークショップ
「木に学ぶ、五感で考える」
Wood-Life Learning
[プログラムB]
丸太と音楽
東京の森に出会い、森で音を見つけるワークショップ
開催日:2022年3月28日(月)
場所:奥多摩「おくたまの森」
photo by Akihiro Itagaki/ Nacasa & Partners Inc.
東京の森に出会い、考える
まず、五十嵐正雄さん(東京・森と市庭)によるガイドで、ヒノキとスギの森を散策しながら、東京の森と林業の現状について学びました。「何十年もかけて育った木がおにぎり1個の値段にしかならないという説明に衝撃を受けます。森林に光を招き入れ、木の成長を促すために不可欠な間伐を、1本の木をみんなで伐り倒す形で体験しました。ノコギリを入れ、さらにロープを張って引っ張ります。キィーッという泣くような大きな音とともに木は倒れ、スギの香りが広がりました。
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講師
五十嵐正雄 Masao Igarashi
(東京・森と市庭)
奥多摩で育ったスギ・ヒノキを活かした木育商品・体験を提供し、林業が抱える問題の解決に取り組む。「人工物に囲まれる生活だからこそ、五感を開くリアルな木製品や自然環境でセンス・オブ・ワンダー(自然の未知を感じる心)を磨いてほしいです」。
竹と丸太で音探しをしよう
東京楽竹団のみなさんは演奏とレクチャーを交え、参加者を「音」と「音楽」の探究の世界へと招きます。ほとんど加工されていない丸太も、叩く場所や吊し方によって豊かな音を響かせることができることに驚かされます。演奏家本人の手で作られた竹の楽器に加え、森で採れた間伐材も使い、打つ(叩く)・擦る・振るといったシンプルな動作で、グループごとにひとつの演奏を作り上げました。誰かの音、そして自然の音をキャッチしながら、自分の音もほかの人に届けるような気持ちでセッションを行いました。
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講師
東京楽竹団 TOKYO RAKUTAKEDAN
(創作竹楽器演奏集団)
2008年結成。「竹」を使い、今までにない日本の音を創り出しているグループ。楽器作りは竹林に入り竹を一本一本切り出す作業から始まり、竹の響きをとことん引き出し音楽を奏でている。楽器から演奏まで一貫した「ものづくり」を特徴としている。
即興セッション!
ワークショップの最後には、講師や参加者にスタッフも混ざって、みんなで一緒に即興セッション!東京楽竹団の木下卓巳さんの動きを目印に、それぞれ竹や木を手にとり、広場とその周りの森を舞台に演奏を行いました。じっくり聴いてみると、音と音が探り合いながら、だんだんとうねりを成していく様子が感じられるでしょう。演奏の結びも必聴。大勢のひとが、森のなかでお互いを息遣いを聴き取って合奏している、その集中力に耳を澄ませて…
00:0016:53

このプログラムで学ぶスキル
■「木」という自然素材がもともといた場所、そして「木材」へと変化する姿に親しむ。
■東京の森と林業の現状について知り、現代的な生活に適う森との共生の仕方、ものをつくることだけではなく、ものをつくらない活用方法も含めてデザインするスキル。
■「音」という目に見えない感覚を通して、木や森といった自然を感じ、味わうスキル。