SKILLS ACADEMY

スキル・アカデミー

2021-2022年のテーマ:木

中高生向けワークショップ

「木に学ぶ、五感で考える」
Wood-Life Learning

[プログラムA]

木を彫る手つき

身の回りの木製品に宿る「精霊」を想像し、木版画として創造するワークショップ

開催日:2022年3月27日(日)
場所:銀座メゾンエルメス

photo by Motoyuki Daifu

木製品の精霊を描こう

木製品たちが単なる「物」ではなく独自の人格や魂を持った「者」だとしたら?普段何気なく使っている身近な木の道具たちが、どんな性格をしていて何を考えているのかなどイメージしながら、そこに宿る「精霊」を想像し、事前課題として「木製品の精霊」を描き出します。

ワークショップでは、宿題として描いてきた「木製品の精霊」の下絵をもとに、半日かけて木版画作品を完成させました。まず下絵を版木に写しとり、それを彫刻刀で彫ります。そして黒色で刷ることで、木製品に宿る記憶や思い、そしてその「精霊」が存在する風景を浮かび上がらせます。

最後に、精霊に名前(作品タイトル)をつけて展示を行い、お互いの作品を鑑賞し、感じたことを言葉にしました。彫刻刀の使い分けや版画の構図だけでなく、木や木製品のとらえ方や参加者ひとりひとりの表現の多様さを味わう時間となりました。

幼い頃に遊んだ木製キッチンのおもちゃを思い出しながら表現された《きっちゃん》
包丁で傷ついたまな板の悲哀を幾何学的な模様でリズミカルに表現した《肉ニモ負ケズ、魚にも負ケズ》
etc
一言に「木製品」と言っても、様々な想いの宿る精霊が完成しました。

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講師

風間サチコ Sachiko Kazama
(アーティスト)

1972年東京都生まれ。東京都在住。「現在」起きている社会現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる、ナンセンスで漫画風な木版画を中心に制作している。主な展覧会に「TCAA2019-2021受賞記念展」(東京都現代美術館 2021年)。

このプログラムで学ぶスキル

■版木を「彫る」、刷ることで伝えるという古くからのスキルを体験する。

■木製品が「物」ではなく「独自の人格や魂を持った『者』だったとしたら」と想像しながら、身の回りにある「木」という素材についてよく観察し、自分の視点で、その特徴を表現する。

■互いの作品をじっくりと見て、感じたこと、見つけたことを言葉にしてやりとりしながら、木版画を味わうというスキル。