GINZA MAISON HERMÈS

Window Display

「軽やかな暮らし」
 Living in Lightness

2022.2.18(金)~5.11(水)
銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは、街にひらかれた劇場です。さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、エルメスの世界観を表現します。

エルメスの2022年の年間テーマは「もっと軽やかに」。ウィンドウという空間を使い、さまざまな夢の世界に誘います。

誰でも一度はお菓子の家に住んでみたいと想像したことがあるのではないでしょうか。オランダ在住のドイツ人、シモーネ・ポストはその想像を夢だけで終わらせることなく実際に形にしてしまいました。シモーネは今年のエルメスの年間テーマから、こどもの頃に親しんでいたお菓子を思い出し「マシュマロよりも軽やかなものはあるだろうか?」と考えました。マシュマロは一般的によく知られたお菓子ですが、子供時代を思い出させ、ふわふわと柔らかく優しい気持ちにしてくれます。彼女は以前、ある展示のためにマシュマロでバスケットを制作したことがありました。そこで、このバスケットが生まれた世界はどのようなものだったのだろうかと考え始めます。最小限のサポートのみを使用し、我々を取り巻く日常の世界を作り上げることに挑戦しました。キャビネット、シャンデリア、椅子、スツール、カーテン、観葉植物、窓枠、ラグ、時計などのインテリアコレクションは全てマシュマロやキャンディなどで作られています。今回、ウィンドウの中で女性が幻想的な甘い世界に住み、いろいろな形のお菓子に完全に囲まれているように見せることに成功しています。全てがお菓子で作られ、甘い香りが漂っています。もちろん、エルメスの商品を除いてですが、これらの商品も可愛らしく、お菓子と一緒に食べることが出来てしまいそうです。この2つの世界は非常に美しい意味で融合すると同時に、この挑戦はシモーネの創作意欲を掻き立てました。マシュマロで出来た世界をご覧いただき、ウィンドウの前で少しでも笑顔になっていただければ幸いです。

アーティストプロフィール Artist Profile

シモーネ・ポスト Simone Post

1990年オランダ生まれ。テキスタイルデザインをルーツに持ち、ロッテルダムを拠点に活動するデザイナー。2015年ホーフェンデザインアカデミーを首席で卒業し、数多くの国内および国際的な賞を受賞。シモーネにとって完成品は必ずしも設計プロセスの最も興味深い側面ではなく、プロセス自体に興味があり、材料と技術の隠れた可能性を発見するために実験し、遊びの行為を全ての本質として捉えている。これは頻繁に材料、職人、製造業者の境界を超える驚くべき結果をもたらすことに繋がると考え、彼女の作品の特徴は大胆で予想外の材料の使用法にあり、また工芸品の保存と持続可能性の育成にも努めている。彼女の作品はブラジル、中国、イタリア、インド、アメリカからモスクワにいたるまで世界中で展示されており、ヴィトラデザイン美術館、ユトレヒト中央美術館、クーパーヒューイット国立デザイン博物館など複数の美術館に収蔵されている。