エルメス表参道店
Window Display

「四月」
APRIL
2022.2.3(木)~5.11(水)

エルメス表参道のウィンドウでは、エルメスが掲げる年間テーマをさまざまなアーティストの創造的な視点を通して表現します。
エルメスの2022年の年間テーマは「Light-Hearted!」。ウィンドウという空間の中で、エルメスの理想とする夢の世界に誘います。
馬は強く大きい存在として認識されていますが、一旦動き出すとまるでその重さが消え去りその動きによって軽やかさを得たかのように見えます。フランス人アーティスト、Lamarche-Ovizeは今年の年間テーマが「Light-Hearted!」であると聞いた時、Gérard de Nerval(ジェラール・ド・ネルヴァル、19世紀に活躍したフランスの詩人)の « Avril (4月) »という詩を思い浮かべました。この詩では、冬のほこりと暗闇がいつの間にか消え去り、春の始まりが滑り込んでくる様子を謳っています。馬が後脚を蹴り上げ、背景ではネルヴァルの詩のようにほこりが舞い上がって大気中で蒸発することで、青い空と赤い色合いのオレンジ色の光が現れ、青い朝の冷たい色は、花々が咲きほこる早春のきらめく色に徐々に変わります。最初はほこりの粒子、次に空の青、そして最後にさまざまな色…。彼らにとって「軽やかさ」とは、ある要素がいつの間にか他の要素に取って代わりながら現れることです。また、もう一方のウィンドウで馬は春のピンクのアーチを駆け抜け、冬のくすんだ色が残っている地面から舞い上がります。自然がその力を取り戻すことを可能にする最初の障害物である春の長雨を横切ります。雨の向こう側には軽やかな春の再来にほっとした小さな葉と開き始めるつぼみが広がります。

アーティストプロフィール Artist Profile

ラマルシュ=オヴィズ Lamarche-Ovize

ラマルシュ=オヴィズはパリ郊外ボビニーを拠点に活動しているフランス人デュオアーティスト。2006年に出会ったフロロンティンとアレクサンドルは当初からウィリアム・モリスが主導したアーツアンドクラフツ運動を継承すべく活動し、セラミック、ペインティング、ドローイング、彫刻、デザインなど、芸術と工芸を組み合わせ、敢然とハイブリッドで断片化された作品を制作する。壮大な彼らのインスタレーションは壁紙、絵画、花瓶、屏風、カーテン、絨毯、長椅子、陶器など、多くの要素を用いて生み出され、それは私たちを彼らの世界へと入り込ませ、芸術と工芸が融合した瞬間を経験することを可能にする。フランス国内に限らず、世界中多くのギャラリーや展示会で作品を発表している。