GINZA MAISON HERMÈS
Le Forum
「サラムドゥル」 スゥ・セオク 展
People by Suh Se Ok
2007.9.28(金) ~ 2008.1.6(日)
今回の展覧会では、息子である現代美術作家スゥ・ドーホー(Suh Do Ho)が展覧会の構築と空間構成を担当します。2005年ドーホーがここフォーラムで立体作品「リフレクション」を制作した同年、ソウルの国立現代美術館での父セオクの展覧会において2人は初めて協働しました。今回、今まで絵画という平面の表現を探求してきたスゥ・セオクが、立体作品やインスタレーションを主とするスゥ・ドーホーとの、家族であるがゆえの親密で息の長いやりとりによって、立体作品の表現という新しい境地に挑みます。
2人の親子の歩みと挑戦は、世代を超えてものづくりを行ってきたエルメスのあり方に重ねることもできます。そこには、前の世代が次世代をも刺激する革新性と、時代の変遷を超えて前進し続ける普遍性があります。その精神を凝縮したかのように、世代の異なる2人の作家による探求が、この展覧会を舞台に繰り広げられます。
アーティストメッセージ
偉大な完成というものはありません。常に不確かで未完のものとして居続けます。
完璧な人生や完璧な芸術などあり得ません。あれば筆を置かなければならない。
人の人生もそこまでです。そうではなく、常に未完成のままいくのです。
だからこそ、魅力があって、そこに人生への期待があるわけです。今日私の手のなかには何もなくても、明日はこの手であらゆるものをつかんでやるという期待。それによって笑顔をつくってみること。それが我々の人生です。誰も絵というものに終止符を打ったことはありません。私が全部描き尽くしたとは言えません。それはひとつの寝言です。
新しい美学?そうですね、リスが回し車を回す最初の一歩、そういうことではないのですか?千年、二千年前のことを思えば、これからの千年、二千年も今日とそう大きな違いはないと思いませんか?そこでちょっと知ったふうなことを言って、ああだこうだと文句を言う、そういうものではありませんか?
こんなふうに考えてみたいのです。
画家としての道は、これが美学だ、これが画論だ、これが美術史だ、これが批評だ、などということをパンパン払い落としてこそ始まるのだと思うのです。
なぜか? こういうものはすべてその人たちの遊び場でなされることに過ぎないからです。画家の遊び場ではないのです。その遊び場に同じ仲間のようにして入りこんではいけません。画家の人生は鏡のようでなければならない。鏡はすべてのものを隠さずあるがままを映し出して受け入れます。そして、それをひとつも残しておきません。つまり、すべてのものを観照し受け入れますが、それらに執着することなくどんどん空きをつくってゆくのです。そうしてこそ自分の天地を、自分の宇宙を創造することができるのです。
人生や芸術というものは、ちょっと変わっているだけでワ~ッと騒がれる。犬でさえ見たことのあるものに対しては吠えません、初めて見るものだけに吠えます。それが本質にどれだけ近づいているか。長い時間のなかでいかに退色されずにきたか、いかに色あせていないか、ということを明確に理解していくべきだと思います。長い時間のなかで退色してしまうものは意味がありません。
出典:「Suh Se Ok /スゥ・セオク」*スゥ・セオクとキム・ビョンジョン(ソウル大学美術大学教授)との対談より抜粋
*「Suh Se Ok /スゥ・セオク」は展覧会「スゥ・セオク(アーティスト・オブ・ザ・イヤー)」(国立現代美術館、徳寿宮分館、ソウル、韓国、2005年)の際に出版された。
アーティストプロフィール Artist Profile
1929年、韓国・デグ生まれ。ソウル大学美術大学卒業。ソウル在住
開館時間 Opening Hours
日 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
基本情報 Information
2007年9月28日(金)~ 2008年1月6日(日)
休館日: エルメス銀座店の営業日に準ずる