GINZA MAISON HERMÈS

Le Forum

Ecology: Dialogue on Circulations

エコロジー:循環をめぐるダイアローグ

ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展

Dialogue 1 "La Vita Nuova" Jaeeun Choi

2023.10.14(土)~2024.1.28(日)

エルメス財団は、アートにおけるエコロジーの実践を問う「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」展を開催します。
地球規模の気候変動への取り組みなど、私たちが直面するエコロジーの喫緊の課題は、生態系、経済、社会、政治などの様々な要求の均衡について問いかけます。現在、あるいは将来、私たちはどのようにアートを通じてこれらの問題を考察してゆくことができるでしょうか。銀座メゾンエルメスフォーラムでは、エコロジーの概念を広義の「循環するエネルギーの有り様」として捉え、地球環境におけるつかの間の漂いである人間の生やモノについて、自然との関わりからアプローチするアーティストたちを、個展とグループ展の2つのダイアローグの形で紹介いたします。

ダイアローグ1

「新たな生」崔在銀

2023年10月14日(土)~2024年1月28日(日)
「La Vita Nuova(新たな生)」は、環境や自然との対話を継続してきた一人の作家、崔在銀(1953年韓国・ソウル生まれ)の40年に亘る実践を個展形式で振り返るものです。崔は1976年の来日を機に生け花と出会い、草月流三代目家元、勅使河原宏への師事を経た後、1980年以降、アート作品の制作に取り組んでいます。
本展は、生存に関わる自然生態系の事実を直視しながら、自然との理想的な共存関係を再構築するプロセスとして続けている崔の現行のプロジェクトと新作を織り交ぜて紹介いたします。世界7カ国に和紙を埋めたのち時を経て掘り起こした「World Underground Project(ワールド・アンダーグラウンド・プロジェクト)」、韓半島を南北に隔てる非武装地帯(DMZ)で自然が自己組織を通じて実現している生態系を未来のヴィジョンとし、森の復元を試みる「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」などのプロジェクトのほか、白いサンゴを用いた新作《White Death(白い死)》、我々の日常の中に存在しながら、名前すら知らぬまま消えゆく植物への眼差しを瞑想的に綴る「詩人のアトリエ」を通じて、切迫した環境危機の様相に静かに迫ります。緊急事態の警告と静かな詩情、生に潜在する暴力と美の振れ幅の中で、自然との共存可能性をさぐり、希望を探求します。
時代の問題意識を反映しながらも、深い洞察に基づく独自の活動は、普遍的な問いを等身大の対話に還元することで、多くの人々を巻き込んでゆきます。それは、一人の作家のエネルギーから出発しながら、モノや自然、人々の関係に揺るがしを与えるエコロジーの実践そのものであるともいえるでしょう。

 

[次回展]

ダイアローグ2

「つかの間の停泊者」ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ

会期:2024年2月16日(金)~5月31日(金)

グループ展「つかの間の停泊者」では、ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカの4人を取り上げ、それぞれの実践からうかびあがる自然と人間のエネルギーの循環の姿を紹介いたします。ケイト・ニュービーと保良雄は、「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」展(森美術館)と本展それぞれで展示を行います。森美術館とフォーラムというふたつの場所、またその間に広がる都市との繋がりも持ちながら、エコロジーの考察する作品を発表する展示を行う予定です。

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【関連企画】
本展は森美術館開館20周年記念展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」(2023.10.18(水)~ 2024.3.31(日))との関連企画として開催いたします。

 

展覧会ブックレット

展覧会の様子を記録したブックレットをオンラインでご覧いただけます。

「新たな生」崔在銀展 ブックレット(PDF版)

※掲載内容(文章、画像)の一部及び全てについて、無断での複製、転載、転用などの二次利用はご遠慮ください。

アーティストプロフィール 
Artists Profile

ダイアローグ1

崔在銀 Jaeeun Choi

1953年ソウル(韓国)生まれ。1976年の来日を機に前衛いけばなに魅せられ、草月流の三代目家元、勅使河原宏に師事。1985年に草月プラザのイサム・ノグチによる彫刻ガーデン『天国』において土のインスタレーション《Earth》を発表。以降、一貫して生命の循環や時間をテーマに制作を続けている。大田国際博覧会Expo‘93(韓国)において政府パビリオン《Recycle Art Pavilion》のデザイン(1993)、サンパウロ・ビエンナーレ(1991)、日本代表のひとりとして第46回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(1995)、第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)に参加するなど国際展への参加多数。非武装地帯(DMZ)における継続的なプロジェクトとして「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」(2015~)、「Nature Rules(自然国家)」(2020~)。主な個展に「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」(原美術館、東京、2019)、「The house that continuously circulates,Convent of St Agnes of Bohemia」(プラハ国立ギャラリー、プラハ、2014)、「アショカの森」(原美術館、東京、2010)、「ルーシーと彼女の時間」(ロダン・ギャラリー、ソウル、2007)など。

 

ダイアローグ 2

ケイト・ニュービー Kate Newby
1979年オークランド(アオテアロア・ニュージーランド)生まれ。現在はフローレスビル(テキサス、米国)を拠点に活動。
彫刻が生まれる場所や方法に関心を寄せ、空間や素材を直接経験するハンドメイドの姿勢を重視しながら、彫刻の限界と本質に迫る。

保良雄 Takeshi Yasura
1984年、滋賀県生まれ。現在は、フランスと日本を拠点に活動。
テクノロジー、生物、無生物、人間といったさまざまなアクターを縦軸ではなく横軸で捉え、存在を存在として認めることを制作の目的としている。

ニコラ・フロック Nicolas Flocʼh
1960年、レンヌ(フランス)生まれ。写真家、ビジュアル・アーティストとしてパリを拠点に活動。
自然光下で水中の風景を撮影したモノクローム(単色)のドキュメンタリー写真で知られる。自然環境の移ろいの過程において、流れ、消失、再生が果たす本質的な役割を問い続けている。

ラファエル・ザルカ Raphaël Zarka
1977年モンペリエ(フランス)生まれ。パリを拠点に活動。
幾何学的形態の変遷について、芸術や科学技術のみならず、スケートボードといったポップ・カルチャーの側面から、学際的に探求するザルカの活動は、彫刻や写真、ドローイングから執筆まで多岐にわたる。

基本情報 Information

エコロジー:循環をめぐるダイアローグ
会期:2023年10月14日(土)~2024年5月31日(金)
※2024年1月29日(月)~2月15日(木)は展示入れ替えのため休館

ダイアローグ 1
“La Vita Nuova” Jaeeun Choi

「新たな生」崔在銀(チェ・ジェウン)展
会期:2023年10月14日(土)~2024年1月28日(日)

[次回展] ダイアローグ 2
“Ephemeral Anchoring” Nicolas Floc’h, Kate Newby, Takeshi Yasura, Rafaël Zarka
「つかの間の停泊者」ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ
会期:2024年2月16日(金)~5月31日(金)

開館時間:11:00–19:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:2023年12月30日(土)~2024年1月2日(火)
※2024年1月10日(水)は短縮営業(11:00~15:00)とさせていただきます。

※ギャラリーは基本、銀座店の営業に準じております。
※開館日時は予告なしに変更の可能性がございます。随時こちらでお知らせ致します。
入場料:無料
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階
(中央区銀座5-4-1 TEL 03-3569-3300)
主催:エルメス財団

フォトクレジット:
©Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

 

関連イベント

現在開催中の「新たな生」崔在銀展では、下記の4つのイベントを開催の予定です。

1. アーティストトーク

作品とその制作背景について、アーティストの崔在銀自身が語ります。

11月3日(金・祝)14:00~15:00
(60分、日本語のみ)

【集合場所】 銀座メゾンエルメス フォーラム(8階)
※終了いたしました

 

2. ギャラリーツアー

11月15日(水)15:00~/18:00~
12月1日(金)15:00~
12月7日(木)15:00~/18:00~
1月12日(金)15:00~

(各回:45分 日本語のみ)

【集合場所】銀座メゾンエルメス フォーラム (8階)
※予約不要。
※開始5分前までに、8階の会場スタッフにツアーご参加の旨お知らせください。

 

3.トークイベント「珊瑚と沖縄」

本展の新作《White Death(白い死)》で、みなさまが目の当たりにする白い死珊瑚の風景は、沖縄でも現実に起こっている風景をギャラリーに持ち込んだものです。珊瑚の白化現象、つまり珊瑚の死の主な原因は、地球温暖化など海水温の上昇が主な原因であると言われています。
本展の実現に際して、沖縄現地でご協力をいただきました、有限会社海の種 金城 浩二氏も、1998年に珊瑚の白化現象を目の当たりにして、実際に行動を起こした人物のひとりです。
金城氏が20年以上にわたって続けられている珊瑚の養殖活動について、また地球規模の緊急の課題である気候変動や環境危機に直面しながら、私たちひとりひとりに何ができるかについて、アーティストの崔在銀とのクロストーク形式でお伺いします。

【日時】12月16日(土) 14:00~15:30(日本語のみ)
【定員】40名
【場所】銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ(10階)
※終了いたしました

 

4.ワークショップ:自分の声で「名前を呼ぶ」、誰かの声を聴く

名前を知らない植物、名前も知らぬまま絶滅しゆく種の名前がラテン名で綴られています。自分の声で、これらの種の「名前を呼ぶ」というアクションを通して植物と出会い、また名を呼ぶ誰かの声を聴くことで、エコロジーや循環について、ともに思いを巡らせてみましょう。フォーラム担当者による展覧会の解説(20分)の後、声のアーティスト、美術家である山崎阿弥氏とともに「名前を呼ぶ」ワークショップ(60分)を行います。

【日時】2024年1月12日(金) 9:30~ 約80分※予定 日本語のみ)
【定員・対象年齢】定員20名/対象年齢:中学生以上
【会場】銀座メゾンエルメス フォーラム (8階)

アーティスト・プロフィール

山崎阿弥 Ami Yamasaki
声のアーティスト、美術家。自らの発声とその響きを耳・声帯・皮膚で感受し、エコロケーション(反響定位)に近い方法を用いて空間を認識する。空間が持つ音響的な陰影をパフォーマンスやインスタレーションによって変容させることを試みながら、世界がどのように生成されているのかを問い続けている。

※終了いたしました

 

5. パフォーマンス

声のアーティスト、美術家である山崎阿弥氏をお招きし、「ある詩人のアトリエ」のインスタレーションを中心にパフォーマンスを開催いたします。

【日時】2024年1月12日(金) 14:00/ 16:00/ 18:00
 
(各回 20分程度を予定しております)

ご来場に際してのお願い・ご案内

◆銀座店内混雑緩和のため、ソニー通り側のエレベーターからご案内いたします。
※当面の間、フォーラムへの入退場に店舗内のエレベーターをご使用頂くことができませんのでご注意ください。

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