GINZA MAISON HERMÈS
Window Display
「Looking beyond」Looking Beyond ‐ その向こう側へ
2026.9.10(木)~ 2026.11.24(火)
銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは、街にひらかれた劇場です。さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、エルメスの世界観を表現します。エルメスの2026年のテーマは「冒険の呼び声」。ウィンドウという空間を使い、さまざまな夢の世界に誘います。秋の銀座メゾンのウィンドウを手掛けたのは、アーティストの津田道子。冒険は、遠くへ行くことではなく、向こう側を見てみたいと思うことから始まると捉えた津田は、二つのウィンドウにその「冒険の呼び声」が訪れる瞬間を表しました。右のウィンドウの中には柵が立ち並び、柵に開かれた窓の向こうには、海と空、馬の歩く風景が広がっています。左には、旅の記憶や未知の世界を想像させるさまざまなオブジェが並び、窓を模したモニターには、右のウィンドウを覗き込む人々が時間差で映し出されます。カメラが鏡越しに取り込むその像によって、遠くを見つめる人々も、いつの間にか風景の一部となります。「昨年、与那国へ持っていったカメラは、記録の道具であると同時に、まだ知らない出来事を受け入れる準備でもありました。旅立つ前から、想像する日常の中に冒険の始まりがあります。」小窓では、視線や身体の動きによって像が変化すること、こちら側と向こう側を往還すること、そして津田自身の与那国での経験が重なり合っています。それらを結ぶのは、まだ見ぬものへ向かおうとする視線なのです。
アーティストプロフィール Artist Profile
津田道子 Michiko Tsudaアーティスト。インスタレーション、映像、パフォーマンスなど多様な形態で、鑑賞者の視線と動作によって不可視の存在を示唆する作品を制作。主な個展に、2020年「Trilogue」(TARO NASU)、主な展覧会に、2025年「スペクトラム スペクトラム」(銀座メゾンエルメス、東京)、2021年「アジア・パシフィック・トリエンナーレ」(QAGOMA、ブリスベン)、2020年「インター+プレイ展 第1期」(十和田市現代美術館)など。Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞。2025年より京都市立芸術大学准教授。