エルメス 髙島屋京都店
Window Display

「House of Kyoto / 京都の家々」

御手洗龍

2026.3.4(水)~

日本語 ENGLISH

厳しくも豊かな自然広がる京都には、古よりさまざまな知恵と工夫に満ちた家々が作られてきました。今回のウィンドウでは、崖から伸びる掛け造の家と海の上に浮かぶ舟屋の家が登場し、古来の家々を手がかりに、新しい京都の風景が描き出されています。

雲海の上にのぞく岩山から伸びる「空の家」は、月に手を伸ばすように宙に浮かんでいます。その大きな岩山はまるで馬の姿のようにも見え、もしくは大きな馬が固まり山となったようでもあります。この空に浮かぶ家で月への願いとともに、星の粒や岩片から生まれたのでしょうか。月明かりに輝くオブジェは、空飛ぶ舟に乗って京の町へ運ばれていく情景が続きます。

一方のウィンドウには「海の家」が、波のようにたゆたう反物がつくる穏やかな洋上に浮かんでいます。京都では古くからこうした柄や文様に願いや祈りを託してきました。
最上段の「青海波」は平穏、次の「瓢箪」は商売繁盛、三段目の「雪輪」は豊作を象徴し、海と森がもたらす京都の豊かさを表しています。家の下には小舟が入り込み、その下には水中に息づくさまざまな魚や生き物たちの姿。海の家の中でもものづくりが行われているのか、貝殻や海藻が新たなオブジェに生まれ変わっているようです。

今日は祇園まつりの日。海の家は提灯を灯しながら車輪とスクリューを携え、いよいよ鴨川へと漕ぎ出します。