エルメス表参道店
Window Display

「オブジェが生まれるまで」
Avant l'object

2025.11.28(金)~2026.3.12(木)

エルメス表参道のウィンドウでは、エルメスが掲げる年間テーマをさまざまなアーティストの創造的な視点を通して表現します。
エルメスの2025年の年間テーマは「ドローイング‐描く‐」。ウィンドウという空間の中で、エルメスの理想とする夢の世界に誘います。

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

今年最後の表参道ウィンドウを手掛けるのは、スイス人アーティスト、カスパー・ミュラーです。ミュラーは自身が手掛ける光の彫刻作品によって、エルメスのオブジェが生まれるアトリエに象徴的な光をもたらしました。同時に、ウィンドウディスプレイの装飾の素材として光を用い、空間とその中の主役であるオブジェを照らし出すあたたかで魅力的な雰囲気を作り出しています。このアイディアは、最終的にものづくりへと繋がるドローイングがはじまる場所、つまり、机やアトリエの道具などに焦点を当てており、エルメスの創業当初から現在に至るまで、そしてミュラー自身の創作活動の中心でもあるアトリエという場所を重ね合わせ、抽象的かつ舞台のような形で表現しています。そしてまた、2つのウィンドウは、ランプに使われている電球の電気がフィラメントを通して描くというテーマをさりげなく表しています。これは、後に職人技によって具体化されるドローイングが描かれる空間を遊び心たっぷりに起草させ、このアイディアを展示の舞台設定と結び付けています。
ランプは、この架空の舞台のようなアトリエでの手仕事とオブジェを照らすだけでなく、それ自体がセルフドローイングや装飾要素としても機能し、同時にランプの光はアイディアの閃きという意味にも繋がっています。
「エルメスの商品は、ウィンドウディスプレイのコンセプトと同様に、ドローイングに根がしています。これは、芸術的かつ手作業による創造性の始まりであり、伝統であり、真髄なのです。」

アーティストプロフィール Artist Profile

カスパー・ミュラー Kaspar Muller

1983年にスイス、シャフハアウゼン生まれのスイス人アーティスト、バーゼル芸術デザイン大学(HGKバーゼル)で美術とメディアアートを学び、2006年より個人でアーティストとして活動を始める。現在はバーゼルを拠点に制作活動を行う。2015年よりローザンヌ州立美術学校(ECAL)の客員教授を務め、バーゼル市芸術委員会のメンバーも務める。2010年頃より数々の主要な美術館で個展を開催、複数の賞を受賞している。