GINZA MAISON HERMÈS
Le Studio
『世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶』
Cave of Forgotten Dreams
ドローイング - 描く -:起源の神秘
2025.10.11(土)~ 10.23(木)
(c) Visit Films.
ル・ステュディオは銀座メゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。
2025年のテーマは「ドローイング - 描く -」。
10月のル・ステュディオでは、ヴェルナー・ヘルツォークが人類最古のドローイングをとらえたドキュメンタリー『世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶』(2010)を上映します。
1994年に発見されて以来、限られた専門家以外は足を踏み入れることを禁じられていたショーヴェ洞窟。
壁に広がる絵の数々は、有名なラスコーやアルタミラよりもさらに1万年も古い、3万年以上前ののものと判定されています。
ヘルツォーク自身によるナレーションが、観る者を「起源の神秘」へと誘います。
どうぞ、ご覧ください。
『世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶』
Cave of Forgotten Dreams
2010年/アメリカ=フランス/90分/カラー/ブルーレイ上映
監督・脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
製作:エリック・ネルソン、エイドリエンヌ・チウフォ
撮影:ペーター・ツァイトリンガー
編集:ジョー・ビニ、マヤ・ホーク
音楽:エルンスト・レイスグル
1994年に南仏で発見されたショーヴェ洞窟とその洞窟壁画は、保護の観点から一部の専門家しか立ち入りを許されておらず、今回、文化省から特別な許可を得たヘルツォークは、限られた時間と最少の人数で撮影に臨んだ。広大な洞窟の壁には約3百点もの壁画が描かれており、その制作年代は3万2千年〜3万7千年前の後期旧石器時代、まだネアンデルタール人が地球を闊歩していた時代だ。最新の撮影技術によって浮かび上がる最古の壁画群の美しさ、そして研究者たちの語る言葉は、観客を芸術の誕生を探る旅へといざなう。私たちの遠い祖先はどのような人々で、どんな夢を持っていたのだろうか?そして、本作は私たち人類の未来にも疑問を投げかける。
監督について Director
ヴェルナー・ヘルツォーク/Werner Herzog
1942年、ミュンヘン生まれ。ミュンヘン大学で歴史、文学、演劇を学んだのち、アメリカに渡り映画を学ぶ。1968年に初の長編映画『生の証明』を監督。その後も『アギーレ/神の怒り』('72)、『カスパー・ハウザーの謎』('74)、『フィツカラルド』('82)などの傑作を世に送り出し、ヴェンダース、ファスビンダー、シュレンドルフらと共にニュー・ジャーマン・シネマの立役者の一人となった。フィクションだけでなくドキュメンタリーも数多く手掛けており、その手腕には定評がある。また俳優としても活躍し、オペラの演出や本の執筆など、その活動は幅広い。
作品について About Film
探検家たちが未踏の巨大洞窟に潜入し、先史時代に描かれた何百もの馬、ネコ科動物、バイソンなどの壁画を発見したとき、その驚きはどれほどのものだったろうか。巧みな筆致で生き生きと描かれた動物たちを見れば、わたしたちも彼らが感じたのと同じ感動につつまれる。奇跡的とも言えるほど良好な状態で保存されたこれらの動物画によって、わたしたちは一瞬にして人類の起源へと連れ戻される。
ヴェルナー・ヘルツォークは、これまでに数多くの挑戦的な企画や大掛かりな撮影を手がけてきた。そんなヘルツォークが、ショーヴェ洞窟の奥深くに足を踏み入れたいと考えたのは、ごく自然なことであった。幸いにもヘルツォークは洞窟に入ることを特別に許可され、現存する最古の壁画を世界で初めてカメラに収めることとなった。ヘルツォークがその記録のために用いたのは、皮肉なことに3Dカメラという最新技術だった。三万年以上も前に生みだされた絵画を、最先端の機材で撮影したのである。映画のなかでは、専門家たちが、この三万年という途方もない時間の隔たりに何度も言及する。
専門家たちはヘルツォークの問いに答えながら、壁画を解読し分析する。これらの壁画は人類学や動物学に多くの情報をもたらし、技術や美術の分野にも豊かな示唆をあたえてくれる。壁画を描いたひとびとの観察眼の鋭さ、奥行きや動きを感じさせる表現技術の高さは、美術史家たちの常識を大きく揺さぶるものであった。
哀愁を帯びた音楽を背景に、ヘルツォークは洞窟壁画を飽きることなく見つめつづける。わたしたちもそのヘルツォークの眼をつうじて壁画を眺めるうちに、やがて、人類の起源について想いを馳せ、遠い祖先たちがなぜ周囲の世界を表現しようとしたのかについて考えるようになる。
突然、映画は洞窟を離れ、希望と破壊の象徴である原子力発電所に向かい、動物の突然変異に関する現代の研究を紹介する。この思いがけない急展開には、観客をつねに驚かせようとするヘルツォークの挑発的な一面がよく現れている。ヘルツォークは、過去へ目を向けることが、現在を理解し、未来を予測するのにどれほど役立つかを十分に心得ている。不穏な気配さえ漂うこのエピローグをつうじて、ヘルツォークはひとつの核心的な問いを浮かびあがらせる。それは、本作の冒頭から通奏低音のようにずっと響いていた問いであり、わたしたちの誰もが胸にかかえる問いである。人類には、どのような未来が待っているのだろうか。
会場 Access
銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ
(東京都中央区銀座5‐4‐1 10階 TEL: 03-3569-3300)
上映スケジュール Schedule
予約 Reservation
※このプログラムの上映は既に終了いたしております。
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2025年9月以降の予約受付の変更について
日ごろより、銀座メゾンエルメスに足を運んでくださり、誠にありがとうございます。
ル・ステュディオは、開館以来、多くのかたに好評いただいており、20年以上にわたって皆様に支えられ、たくさんの作品をお届けしてまいりました。
弊館は席数も上映回数も限りがあり、ひとりでも多くのかたに見に来ていただくために、この度、予約の承り方を変更させていただくことになりました。
これまで、お客様には、1プログラム(1か月)に1回のご予約を承ってまいりましたが、今年の9月以降は【2プログラム(2か月)に1回のご予約】とさせていただきます。
・9月、10月で1回のご予約
・11月、12月で1回のご予約
毎月の上映回数は変更ございません。
より多くのかたがたに喜びと発見のある時間を過ごしていただけるよう、これからも活動してまいります。
ご理解いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
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