エルメス麻布台ヒルズ店
Window Display

「POP-UP PICTURE BOOK」

御手洗龍

2025.6.24(火)~9月下旬

頁をめくる度に、動きと驚きと楽しさの詰まった飛び出す絵本。エルメス麻布台ヒルズ店夏のウィンドウは、この飛び出す絵本の機構を用いてダイナミックに世界を描写するよう平面に描かれたDrawingは動きを纏うことで立体化し、生き生きとした色鮮やかなストーリーが展開していきます。二次元と三次元の間を行き来するダイナミズムは観る人の視線を引き付け、描かれる世界の隅々まで引き込んでいきます。

「やわらかな風がそよぐ青い空に、黄色い太陽が昇り、氷の塊から噴き出された香水が雲となって漂っています。その中を大きな耳を持ったゾウのポットくんが飛んできて、ミルクを山の頂へと注ぎ始めました。高い山の上でそれは雪となり、その雪解け水が小川や滝となって湖が生まれ、ゾウの家族のお気に入りの場所となりました。

ぱたぱたと飛んで旅するポットくんは、次に黄色い街へ舞い降り立ちます。本のように積み上がった街にまたミルクを注ぎ込むと、街は水と緑で溢れ、止まっていた時計台の針が動き始めました。

ポットくんが旅をしながら世界中で注ぎ続けたミルクは徐々に大きなうねりとなって集まり、海が作られます。白い鳥たちに誘われて海へ出ていくと、そこはたくさんの海の生き物たちが生き生きと暮らす青の世界です。深海で飛ぶように泳ぐエイや風船のように漂うハリセンボン、8本の手と脚を使って上手に波に乗るタコの兄弟など世界は色鮮やかでとても自由です。潮を吹いて海を綺麗にする大きなクジラも海の中で何か宝物を見つけたようです。

小窓では、水と緑で溢れた地球の周りを黄色い月や光り輝く衛星がくるくる周り、さらに水と緑が編み込まれた森ではリスやウマが楽しくお散歩しています。
そして最後はこの生き生きとした旅の絵本の締めくくりです。色鮮やかな世界が絵本の中にぎゅっと詰まって、今見てきたこの土地のこの建物のこのウィンドウにまた戻ってきました。こうして絵本の中に描かれ、飛び出したダイナミックな世界が、観た人の心の中に飛び込み、更に豊かなストーリーとして描かれてゆく、そんなことを願っています。」