GINZA MAISON HERMÈS

Window Display

「世界を照らし続ける遊び心」
Playful Spirits Illuminate the Universe

2024.11.28(木)~2025.2.18(火)
銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは、街にひらかれた劇場です。さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、エルメスの世界観を表現します。

エルメスの2024年のテーマは「フォーブルの魂」。ウィンドウという空間を使い、さまざまな夢の世界に誘います。

今年最後の銀座メゾンのウィンドウを手掛けたのは、サンフランシスコ在住の日本人アーティスト三木優子です。ウールフェルトで作られた等身大のスカルプチュアインスタレーションをはじめ、ブロンズのパブリックアートや壁画サイズの水彩画など多様な媒体を使った作品を制作し、世界で活躍しています。
今回、エルメスの年間テーマ「フォーブルの魂」を表現する上で三木は、フォーブルから広がり続ける想い、商品への共感や創造的な制作過程にある思考のプロセスが、平凡なようで、実はとても大切なプロセスとして存在していると気づきました。そして、それを重ねていくことは、人への理解やそれまで知らなかったものやことに対して感謝の気持ちに変わっていく一歩であると考えました。こうして今回のウィンドウは、アトリエで起こる不思議なひらめきやこだわりに、もの作りの過程で魔法がかかる瞬間、そして、新しいものを想像し共有することで繋がっていく、人にしか出来ないプロセスを表現したものとなりました。三木は、エルメスの長い歴史の中で表現されてきた遊び心とユーモア、アトリエで生まれる不思議な想像力と熟練の技、そして、そこで生まれる商品が、私たちの日常にアニミズム的なパワーを提供してくれると感じています。そして、クリエイティブなもの作りが豊かな想像力と楽しさをもたらし、この楽しさと感謝で溢れた循環は日常へと巡り、世界を明るくしてくれる一歩になると捉えています。
三木のイマジネーションがかたちとなったウィンドウには、カラフルなウールフェルトで出来た馬やサドルのキャラクター、彼らが活躍する想像上のアトリエや異国の背景、そして絨毯などがもたらす温かな風景―まるで絵本の1ページが立体になって表れたかのような独特な世界観をぜひお楽しみください。
 

アーティストプロフィール Artist Profile

三木優子 Masako Miki

1973年大阪生まれ。1992年よりアメリカ、サンフランシスコ在住。ウールフェルトを使用したスカルプチュア、水彩画、ブロンズの公共アートなど幅広い領域で、ミソロジー(神話)を媒体にして現代社会が抱える問いを追求し、そして、日本のアニミズム文化に影響を受けながら常にエンパシーを共有できる世界観を新しいストーリーとして想像する。彼女の作品の中のキャラクターは遊び心にあふれており不完全な形で登場する。この形は彼らが境界線で縛られず、二面性を同時に受け入れるフレキシブルであることが本質の、最強なキャラクターの象徴である。鮮やかな色はアーティストから観客へのインビテーションであり、シュールな色の組み合わせはさまざまな可能性を想像させるステップでもある。これらのキャラクターが象徴するアイデンティティを共有していくことで、複雑で多様な社会を生き抜いていくツールを育てていくことになると考える。
彼女の作品は、サンフランシスコ近代美術館、バークレー美術館他に所蔵されている。また、デ・ヤング美術館、イエルパ・ブエナ芸術センターで個展を開催し、サンフランシスコで今最も注目されている日本人女性アーティスト。