エルメス表参道店
Window Display

「時空の連続性」
The Continuity of Time-Space

2024.10.18(金)~12.4(水)

エルメス表参道のウィンドウでは、エルメスが掲げる年間テーマをさまざまなアーティストの創造的な視点を通して表現します。
エルメスの2024年の年間テーマは「フォーブルの魂」。ウィンドウという空間の中で、エルメスの理想とする夢の世界に誘います。

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

今回表参道店のウィンドウを手掛けるのは、ロンドンと東京を拠点に活動する彫刻家、宮崎啓太です。宮崎は秩序と幻想という概念をキーワードに、使われなくなったモノを通して社会システムを研究し、近年では車の廃材と紙の造形物を合わせた彫刻作品を制作しています。彼はエルメスの年間テーマである「フォーブルの魂」を考える際、過去の資料を見る中で特にフォーブル店の中に細部に凝った装飾やアンティークの品々が配置されていることに興味を持ち、この魅力的な空間作りに着目しました。そして、時間の経過が凝縮した空間に心を動かされました。
このことから、今回の表参道店のウィンドウディスプレイで時間と空間の重層性を表現したいと考え、「時空の連続性」というタイトルのウィンドウが完成しました。
「エルメスのオブジェや店舗作りでは、時間の連なり、歴史の積み重なりがモノや空間に込められていると感じました。それと同じように、私自身の作品の重要な要素である車の廃材のパーツもまた、さまざまな歴史を経て現存しています。馬具工房としてのエルメスを象徴する馬車の車輪のモチーフや、代表的な馬具である鞍やハミ、鞭などとそれらを合わせることによって、時空を超えた発展や重層性を表現しています。
右のウィンドウでは時空を横軸に捉え、行きかう人々が時間の経過や空間の拡がりを感じられるように空間を十分に使った意匠にしています。中央にある鏡面に鑑賞者自身が映り込むことで、その人も時空の連続性の一部となることでしょう。また、左のウィンドウでは時空を縦軸で捉え、過去から現在への時間の連なりを意識することによって、人とモノが歴史の中で綿々と紡がれていく世界を表しています。
歴史が凝縮されてこそ宿るオブジェの美しさをぜひ楽しんでいただきたいと思います。」

アーティストプロフィール Artist Profile

宮崎啓太 Keita Miyazaki

東京都出身。ロンドンと東京を拠点に活動する彫刻家。2015年東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程修了。2013年英国王立美術学院彫刻科修了。主な個展に「Blooming at the end of the world」(アカラコンテンポラリー、ムンバイ、2024年)、「Excess of Desire」(ギャラリーローゼンフェルド、ロンドン、2023年)、主なグループ展に「Japan: Myths to Manga」(ビクトリア&アルバート博物館、ロンドン、2024年)、「Second Hand」(ジャミールアーツセンター、ドバイ、2019年)、「Childhood: another banana day for the dream-fish」(パレ・ド・トーキョー、パリ、2018年)などがある。