エルメス表参道店
Window Display
「エデン」
Eden
エルメス表参道のウィンドウでは、エルメスが掲げる年間テーマをさまざまなアーティストの創造的な視点を通して表現します。
エルメスの2024年の年間テーマは「フォーブルの魂」。ウィンドウという空間の中で、エルメスの理想とする夢の世界に誘います。
© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon
© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon
フランス人アーティストのマキシム・ヴェルディは、今年のエルメスの年間テーマ 「フォーブルの魂」をもとに、フォーブルを小さな楽園、「エデン」と捉えました。楽園ではクリエイターたちのユートピア、希望、夢が育まれ、そして収穫されます。ここは、驚異と眩惑が現実と日常生活と混じり合う場所。左のウィンドウは、世界中のエルメスにとっての起点であり現在もその活動の中心であり続けるフォーブルを表しています。ここではフォーブルは大きな雲に姿を変え、境界のない、時間の止まった場所となっています。そして、下に広がる雲海の中には、パリの屋根だけでなくジッパー付きのエッフェル塔も垣間見え、翼の生えた馬が、スカーフを携えて次々と地平線や新たな土地、新たな冒険へと旅立っていきます。エルメスのエスプリは、旅のエスプリであり、永久に動き続け、探検と発見のエスプリでもあるのです。左のウィンドウでは、パリのブティックの屋上庭園へと私たちを誘います。花や木々に覆われたこの空間は、都会の喧騒とは別世界の、まるで安らぎの楽園のようです。この小さな花火師が巨大な花の通り道を利用して月のような林檎に触れることに成功するように、この楽園こそが、最もすばらしいアイデアが生まれ、新たに美しいまなざしが開かれる場所なのです。この林檎はフォーブルの屋上の庭にある伝説の林檎の木へのオマージュであり、伝説の木が宿した物語によって、エルメスのイマジネーションは世界中に広がっていくのです。
アーティストプロフィール Artist Profile
マキシム・ヴェルディ Maxime Verdier
マキシム・ヴェルディは1991年ディエップ生まれ、パリ在住のフランス人アーティスト。ルーアンの美術学校(L'École Supérieure d'Art et Design Le Havre-Rouen)を卒業後、ブランス国立美術学校(Beaux-Arts de Paris)に入学し、2017年に優秀な成績で卒業。第64回サロン・ド・モンルージュで注目されたマキシム・ヴェルディは、フランスで数多くの展覧会に参加している。2021年にはパリのドローイング・ファクトリーにレジデントとして滞在。彼の作品は、さまざまな記憶、感情、逸話的であると同時に印象的な出来事を彫刻やドローイングで具現化したものである。これらの参照と意味の組み合わせは、魅惑的で不穏なキメラを生み出し、見えないものを見えるようにする親密な物語を掘り起こす。現実と夢のようなもの、ファンタスマ的なもの、夢と悪夢の並置と対決を通して、彼の作品は複数の宇宙を呼び起こし、ある種の奇妙さを感じさせる。2023年には、「Terre d'étoiles」と題された全仏オープンのポスターをデザインした。