エルメス表参道店
Window Display

「不滅の者の伝説」
The Legend Of The Immortals

2023.9.8(金)~12.6(水)

エルメス表参道のウィンドウでは、エルメスが掲げる年間テーマをさまざまなアーティストの創造的な視点を通して表現します。
エルメスの2023年の年間テーマは「驚きの発見」。ウィンドウという空間の中で、エルメスの理想とする夢の世界に誘います。

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

© Nacasa&Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

自然界がもたらす価値観からインスピレーションを受け、今回このウィンドウを制作しました。自然は尽きることのないリソースであり、その中で永遠に再生を繰り返すためのある種の共同を追求しています。チベッリは彼の芸術研究の観点から、私たちにとって大切なのは再生と創造の源を見つけることが基本だと考えています。歴史、過去は常に私たちに現在と未来を見るための素材を提供すると信じ、このウィンドウを制作するために、さまざまな古代の彫刻を見つめ直すことから始め、そこにエルメスの芸術的な商品と組み合わせることを考えました。この組み合わせをもとに、磁器という素材と対話することで、ウィンドウ空間の中に新しいシルエットを生み出しています。
磁器は、地理的特性の強い素材であり、世界各地でこの素材からものづくりをする独自のノウハウが培われています。チベッリの研究では、磁器は常に他の素材との組み合わせや相互接続を生み出す機会をもたらす素材であり、常に一人ではなくチームを求める精神を反映しているとも捉えられています。さらに、歴史を過去、現在、未来に厳密に分けられずとも、創造性、自然、素材と同様に、常に新しい物語を紡ぐ協力関係を見つけようとするのが歴史であり、そこに終わりはないと考えています。異なるものとの境界を消し去る創造であるファッションとアートの共同を追及することが、まさにこの物語を紡ぐ関係と言えるでしょう。
創造性は驚きを生み出すものであり、チベッリにとってそれは、常に持続可能なバランスを取り、協力関係を通じて新たな創造的プロセスを見つける力に由来するものなのです。

アーティストプロフィール Artist Profile

ディエゴ・チベッリ Diego Cibelli

ディエゴ・チベッリ(1987年イタリア、ナポリ生)はナポリで活動をするイタリア人アーティスト。ナポリのアカデミア・ディ・ベル・アルティで学び、その後ベルリンへ移り、ヴァイセンゼー芸術大学を卒業。ベルリンに移った5年後、彼は故郷に戻ることを決意し、故郷のヴァンヴィテッリ大学でプロダクトデザインの学位を取得。彼の芸術的研究は常に人文地理を探求しており、領土、その歴史、その土地の人間が新たな生活空間を生み出すことで培われることに関連する帰属意識の研究として解釈される。一連の文化的及び視覚的参照を活性化することで、チベッリは幾つかの彫刻で構成されるシナリオを構築する。それらはまるで生息地のように人間と風景の間の有形及び無形の関係のセットとして考えられている。あらゆる探求の結果、日常生活における人々とのつながりから生じる物質的及び概念的な変容の対象として作られた製品の有機的なシステムが得られている。2015年から続く全ての研究は、出会い、関係、対話という3つの主要な概念を経て人々が周囲の風景とのつながりの間隔を生み出し、お互いに進化するよう刺激し合う方法を探求している。