『手』| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Le Studio

『手』
LES MAINS


2002.10.19(土)~12.8(日)

ル・ステュディオは銀座メゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。

「君の映画の中に人が魂と心情を感じるようでなければならぬ、が、と同時に
それは手仕事のようにして作られねばならぬ。」
ロベール・ブレッソン

(ロベール・ブレッソン著・松浦寿輝訳、『シネマトグラフ覚書—映画監督のノート』より)

 

『手』LES MAINS

タッチド Touched
1994年/モノクロ/14分


監督:デヴィッド・ヒントン
振付:ウェンディ・ヒューストン
製作:アーツカウンシル&BBC

手と顔との関係をコレオグラフィで物語った作品。ロンドン北部の酒場を舞台に、登場人物は語らい、酒を飲み、踊り、殴り合い、そして泣く。最初は平凡に始まったごくありふれた一夜だったが、いわく言いがたい状況へと急変していく...。


ミュージック・ド・ターブル Musiques de Table
1999年/カラー/8分


監督:ティエリー・ド・メイ
製作:ソフィマージュ

ミュージシャンにして映画監督でもあるティエリー・ド・メイによる、装飾を排した音と動作とが交錯する映画。教室机にも似たよく反響する小さな3台のテーブルを、3人の演奏家がパーカッションとして使用する。使うのは自分たちの手だけ。テーブルの表面が、映像と音のフレームの役割を果たす。手のひら、手のひらの小指側、指先、手を打つ動作が、振動する空間に、同時にまたは対位法的に次々とフレーズを生み出す。
フォトクレジット:©Thierry de Mey - extrait du film

カール Kaal
1996年/モノクロ/13分


監督:ナターシャ・ド・ベタク
出演:ナラヤン・シンドとその孫
製作:グロリア・フィルムズ

彼の祖父や父がかつてそうであったように、そして孫たちもいずれそうなるように、モチはボンベイで靴の修理屋を営んでいる。旅に出ることを夢見てばかりいる彼だが、これから先彼に起こる出来事は、自分が修理する靴の話以外にはなにもない。才能ある若き女性監督が、街角のしがない職人をモチーフに撮影したモノクロの映像が秀逸なドキュメンタリーフィクション。


ラクメ Lakmé
1993年/カラー/5分


監督:パスカル・ルーラン
出演:フュンジ・ンジュレッシー、アラン・ド・グレッフ
音楽:L.ドリーブ作曲「ラクメ」
歌:マディ・メプレ、ダニエル・ミエ
製作:パスカヴィジョン

レオ・ドリーブ作の魅惑的なオペラをCG合成を駆使して幻想的に物語った作品。風変わりなセットを背景に、英国士官とラクメの有名な出会いのシーンが描かれる。オフヴォーカルで歌っているのはマディ・メプレとダニエル・ミエ。


ハンズ(手) Hands
1995年/モノクロ/4分30秒


監督:アダム・ロバーツ
振付:ジョナサン・バロウズ
製作:アーツカウンシル&BBC

静かに腰をおろしているシルエットの方へと、カメラは滑らかに移動していく。見えるのは両腕と両手のみ。腕と手が繊細で親密な動きを織りなす。


左側に気をつけろ Soigne ton Gauche
1936年/モノクロ/12分


監督:ルネ・クレマン
出演:ジャック・タチ
製作:レ・フィルム・ド・モンノンクル

タチのスクリーン初出演のルネ・クレマン監督作短編。バーレスクの古典的テーマをベースに、何の変哲もない男(タチ)がひょんなことからリングに上がり、プロのボクサーと対戦する羽目になる物語。夏の午後、農家の庭に設置されたリングという状況からも、おかしさが沸き起こる。ボクシングもやはり手の競技だ。無頓着な様子と動き。タチは不器用だが、身軽で優雅な手足の動きで、めいっぱいからだを伸ばす。ここでのアクションの合間に飛び出す中途半端な短い台詞が、後に生まれ変わって「ぼくの伯父さんの休暇」に現われることになるユロ伯父さんを暗示している。
電報:ブラヴォ!レンシュウツヅケロ。ショウキンネラエ。ケントウヲイノル。マックス


ファーズより「クラッピング・ミュージック」 Clapping Music” Fase
2002年/カラー/5分


監督:ティエリー・ド・メイ
出演:アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケル、ミシェル・アンヌ・ド・メイ
音楽:スティーヴ・ライヒ
製作:C‐Sales

アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケルによる振付作品
「ファーズ」のファイナルパート。フラメンコのリズムに誘われ、アンヌ・テレサがミシェル・アンヌと踊るデュオは、例えようもなく型破りだ。ティエリー・ド・メイのカメラワークが美しく神秘的。


小さなダンスパーティー Le P’tit Bal
1993年/カラー/4分


監督:フィリップ・ドゥクフレ
出演:フィリップ・ドゥクフレ、パスカル・ウーバン
歌:ブ‐ルヴィル「C’était bien(昔はよかった)」
作詞作曲:ロベール・ニエル&カビー・ヴェルール
製作:DCA

監督及び振付は、フランスのヌーヴェル・ダンス・ムーヴメントの気鋭、フィリップ・ドゥクフレ。不思議な魅力をもった風変わりなこの映画では、監督自らが、パスカル・ウーバンと共に出演。この[クリップ]は、フランス人俳優のブールヴィルが戦後に歌った有名なシャンソン「C’était bien(昔はよかった)」を、自由な自己解釈で表現したもの。
 

作品について About Film

抱きしめる手、指し示す手、踊る手...愛撫する手、演じる手、夢見る手...

メゾンエルメスの1周年を記念し、また本年のテーマが「手」であることから—しかもそのテーマに束縛されすぎることなく—ユニークで特別であるための法則に基づき、不可思議なもの・日常を逸脱した魅力にしたがって構成されたプログラム。皆様を好奇心の旅(Curiosités esthétiques)へ。

パトリック・バンサール(ル・ステュディオ プログラム・ディレクター/シネマテーク・フランセーズ ディレクター)
 

上映スケジュール Schedule

上映日
2002年12月21日(土)~2003年2月8日(土) 毎週土曜日
 

会場 Access

銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ
(東京都中央区銀座5‐4‐1 10階 TEL: 03-3569-3300)
 

予約 Reservation

※このプログラムの上映は既に終了いたしております。