「A man for all seasons」| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Window Display

「A man for all seasons」

2012.10.18(木)~11.12(月)
エルメスのメンズコレクションに彩られた一週間 ‘ ‘A man for all seasons’’。この特別な機会に店内インスタレーションとウィンドウディスプレイは互いに謎を内包しながら、ミステリアスな紳士の世界に人々を誘います。


店内やウィンドウには様々なサイズのステージが点在しています。そこでは謎めいた煙沸き立つ背景のもと、エルメスの製品の一部分が思わせぶりに浮遊していたり、マネキンが奇妙な姿勢で佇んでいたり、はたまた何ひとつ存在しなかったりと、不思議な風景が展開されています。人々はステージに遭遇すると、謎解きの鍵となる特別なアプリケーション入りの情報端末を差し出され、それを手にミステリーをひとつひとつ紐解いていくことになります。

その鍵を不思議な風景にかざしてみると、現実では見ることができなかった世界が立ち現れます。ウィンドウにはニットとパンツのみを着用した4体のマネキンが整然と並んでいますが、情報端末越しに見ると、マネキンにアウターがコーディネートされ、メンズコレクションのトータルルックが展開。店内では、何気ない時計のオブジェにネクタイが振り子のように立ち現れては、さらにその柄が次々と変わり、マネキンが着用しているリバーシブルジャケットは数秒毎に切り替わっては二つの異なる素材を見せてくれます。その不思議な現実の増幅は製品だけにとどまらず、マネキンがひとり佇んでいるステージにはひらひらと落ち葉が舞ったり、誰もいないステージの傍らにある鏡越しには突如マネキンが現れたり…。製品や風景の全体像が肉眼で見ることのできない動きや映像を伴って、情報端末のスクリーンのなかだけに立体的に現れるのです。

その不思議な光景の正体はAR(拡張現実)と呼ばれるテクノロジー。既存の空間にもうひとつの空間が重なり、存在と無、断片と全体、リアルとバーチャルといったさまざまな境界を行き来することを可能にします。

今回のコレクションの象徴的な存在である「煙」のように、儚くも美しい空間体験が紳士の世界を静かに飾っています。

アーティストプロフィール Artist Profile

nendo​

佐藤オオキ(1977年カナダ生まれ)を中心に2002年に設立されたデザインオフィス。“小さな「!」を感じてもらうこと”をコンセプトに、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックなど幅広くデザインを手掛ける。
フォトクレジット:© Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermès Japon