「旅立ちの時」| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Window Display

「旅立ちの時」
From Cage to Cage

2009.3.19(木)~5.19(火)
まるで高層ビルのように、あるいはナポリの旧市街のように、ひしめきながらそびえ立つ数々の建物。メゾンエルメスのウィンドウの中に、鳥かごを建築に見立てた街が出現しました。その街の住人は、止まり木で休み、鳥かごを破って飛び立つエルメスの商品たちです。

鳥かごは、その特性から自由の対極にあると考えられています。けれども、その透けて見えるちょっとした仕切りの内と外、というだけの違いで、「束縛」と「自由」を象徴的に表現できるアイコンでもあります。鳥のように生命をもって止まり木で休む商品、そして、かごの扉を開いて外の世界に飛び立つ商品、完全な自由を得て、街の中を自由に飛び回る商品・・・。鳥かごの存在により、商品はまるで生命を与えられたかのように見えてきます。

「美しき逃避行」をテーマとするウィンドウとして、現代アーティスト、マッシモ・バルトリーニが選んだモチーフは、「自由」を表現するための「鳥かご」でした。通常鳥かごとしてしか存在しないその物体を、鳥かごとしてのアイデンティティは残しつつも、街のように構築しなおし、新たな物語を編み出しました。春の到来を喜ぶかのように鳥かごから飛び立ち、まるで今にもさえずりが聞こえてきそうに自由を謳歌する商品たち。鳥かごだけで作られた舞台で、またひとつの物語が生まれます。

アーティストプロフィール Artist Profile

マッシモ・バルトリーニ Massimo Bartolini​

1962年、イタリア、チェチーナ生まれの現代アーティスト。ミラノ、ニューヨークなどで活動した後、現在はチェチーナを拠点に活動している。Galleria Massimo De Carlo(ミラノ、イタリア)、Fifth Street Gallery(ロンドン、イギリス)をはじめとする世界各地の美術館やギャラリーで展覧会活動を行っている。
フォトクレジット:© Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermès Japon