「パラモデルの無量ドット建設」| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Window Display

「パラモデルの無量ドット建設」
Paramodelic Xillion-Dot Construction

2008.1.17(木)~3.18(火)
2008年の年間テーマは”Fantaisies Indiennes —眩惑のインド”。その第一弾のウィンドウは、アーティストユニット、パラモデルの手によるものです。彼らがインドから連想したのは紅茶。年間テーマとロゴがプリントされた6500個の紅茶缶により、パラモデル独特の天地の感覚を失うような空間が展開されます。

クリーンな立方体のブリキ缶で複雑に構成された空間がイメージするのは工事現場。彼らがよく扱う主題です。「・・・どこにでもあるような工事現場に漂う、独特の雰囲気に魅力を感じます。色鮮やかな重機が音を立てておもちゃのように動き、現場は常に可能性に満ちた生成過程にあります。刹那的であることは工事現場の必然ですが、そこに同時に存在する創造性に根ざした永遠的な気配を抽象し、模型化したいと考えます」。

ガンジス河の幾億幾兆の砂粒のように、聖俗混沌とした要素に溢れ、カラフルでファンタジックな香気に満ちた神々しいインド宇宙。あらゆる矛盾をも飲み込むその宇宙は、絶えず動きひしめきながら創造を続け、自由奔放な拡張可能の匂いを残し、終わることのない悠久の趣をもちます。

インドでは、人は神への変身を求め、神も変身を繰り返すといわれます。商品が並び煌めくエルメスのショーウィンドウは、人々が変身へと至る過程の象徴ともいえるでしょう。彼らはそうした過程に宿る創造性、永遠性に、工事と重なる興味を持ちます。そしてこのウィンドウは、Fantaisies Indiennes — この言葉によって統合される、混沌とした、しかし未知へと開かれた「何か」を提示する、彼らなりの表現なのです。

アーティストプロフィール Artist Profile

パラモデル PARAMODEL​

1971年生まれの林泰彦と、1976年生まれの中野裕介の2人から成るユニット。共に大阪の下町、生駒山の麓に位置する東大阪出身。林は2001年京都市立芸術大学美術学部構想設計卒業、中野は2002年京都市立芸術大学大学院絵画専攻日本画修了。2001年より活動開始。2003年よりユニット名をパラモデルとする。「極楽、絶景/逆説の模型」制作を主なテーマに、玩具を用いたインスタレーション、絵画、立体、写真、アニメーションなど、さまざまな表現手法やメディアで作品を制作。
フォトクレジット:© Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermès Japon