『ザ・マーズドリーマーズ』| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Le Studio

『ザ・マーズドリーマーズ』
The Marsdreamers

夢を追いかけて:開拓の精神
2019.4.6(土)~ 4.30(火・祝)

ル・ステュディオは銀座メゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。
2019年のテーマは「夢を追いかけて」。
4月は火星移住の夢に隠された、人間のさまざま動機を追うドキュメンタリー
『ザ・マーズドリーマーズ』をお届けします。

 

『ザ・マーズドリーマーズ』 The Marsdreamers

2009年/フランス・スイス/83分/カラー/ブルーレイ

監督:リヒャルト・ディンド
撮影:ピオ・コラーディ
音楽:クリストフ・ブタン
火星への移住を夢見る人々のドキュメンタリー。 エンジニア、作家、科学者、学生など、様々なバックグラウンドを持ちながら、赤い惑星へ入植することを疑わないアメリカの人々を中心に、彼らの率直な意見を聞き出していく。 天文学者や地質学者、宇宙生物学者などの専門家たちをはじめ、米国火星協会や、ユタ州にあるモハーヴェ砂漠での模擬実験基地を取材し、火星へ行くことの必要性や可能性を探ると同時に、地球の歴史や未来についても示唆を与える野心的作品。
 

監督について Director

リヒャルト・ディンド Richard Dindo

1944年チューリッヒ生まれ。1970年に『Die Wiederholung』で監督デビュー。チェ・ゲバラなどの有名人から無名の人物に至るまで多くの伝記映画を手がけるほか、歴史、政治、芸術など、扱うテーマは多岐にわたっている。監督作のほとんどはドキュメンタリーで、その鋭い視座によって事象を捉えなおすことを得意とする。パリとチューリッヒを拠点に作品の制作を続けており、2018年には日本の詩人である松尾芭蕉を取り上げた『Le Voyage de Bashô』を発表した。
 

作品について About Film

年齢も職業も異なる人々が、数千万キロ彼方の惑星にむけて8ヶ月もの片道切符の旅に出たいと切望している。なぜ、彼らはそんなことがしたいのか。彼らを突き動かしているものは何か。ドキュメンタリー作家のリヒャルト・ディンドは、人々の隠された動機をほりおこす作品で知られるが、本作でも、火星移住の候補者たちの胸の内をひきだそうとしている。どの候補者も火星が人間にとってきわめて苛酷な環境であることを知りながら、それぞれの夢や希望を胸にかかえ、今すぐにでも不毛の惑星に移り住みたいと考えている。

出発の日を待ちながら、彼らはアメリカ西部の砂漠地帯でトレーニングを重ねる。火星環境を模した訓練は、まじめな科学研究のようにも、単なる遊びのようにもみえる。

移住志願者のうちの何人かは、未踏の大地をきりひらき、歴史に名を残すことを夢見ている。他の志願者たちは、地球の天然資源が枯渇するまえに、新たな惑星でよりよい世界を築きたいと願っている。

科学者の卵、研究者、エンジニア、作家、学生。無邪気な夢を語る者や、哲学的な動機をもつ者、環境問題を危惧する者。どの移住志願者も、アメリカのDNAである「フロンティア・スピリット」をうけついでいる。ディンドは、新大陸への最初の入植者たちが建てた小屋を画面に映しながら、合衆国の建国神話、メイフラワー号の航海、西部開拓などを想起する。ネイティブ・アメリカンの村人たちだけが、現代の入植志望者の熱意に水をさすように、赤い惑星への移住計画に疑念をさしはさむ。文明化の使命と経済的な利益がいりまじったアメリカ流の拡張主義の欠点を、彼らはいやというほど分かっているのだ。

2009年に『ザ・マーズドリーマーズ』が公開されて以降、多少なりとも科学的な火星移住計画がいくつも構想された。どの計画でも、人類初の火星旅行に参加しようと世界中から応募が殺到した。新たな文明を築くにせよ、英雄をめざすにせよ、地球からの脱出をもくろむにせよ、火星移住は、究極の冒険であると同時に自分さがしの旅にほかならない。

ふたりの登場人物が言うように、壮大な夢には、個人的な意義と集団的な意味がある。「生きるためには、実現不可能なことを夢見なければならない」、そして「夢見たことだけが実現されるのだ」。

アレキサンドル・ティケニス(ル・ステュディオ プログラム・ディレクター)
 

上映スケジュール Schedule

上映日
4月6日(土)、4月7日(日)、4月13日(土)、4月14日(日)、4月20日(土)、4月21日(日)、4月27日(土)、4月28日(日)、4月29日(月・祝)、4月30日(火・祝)

上映時間
11:00/14:00/17:00
 

会場 Access

銀座メゾンエルメス  ル・ステュディオ
(東京都中央区銀座5‐4‐1 10階 TEL: 03-3569-3300)
 

予約 Reservation

※このプログラムの上映は既に終了いたしております。