『ジョッキーを夢見る子供たち』| エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Le Studio

『ジョッキーを夢見る子供たち』
Lads & Jockeys

スポーツは素敵!:駆けゆく少年時代
2013.1.5(土)~1.27(日)

ル・ステュディオは銀座メゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。

 

『ジョッキーを夢見る子供たち』Lads & Jockeys

2008年/フランス/99分/カラー/35mm​

監督:バンジャマン・マルケ
製作:ダニエル・マルケ
撮影:セバスチャン・ビュシュマン、ロラン・シャレ、バンジャマン・マルケ
出演:スティーヴ・ル・ゲルン、フロリアン・ボスケット、フラヴィアン・マセ、武豊
字幕:古田由紀子
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
フォトクレジット:© 2008 Groupe Deux
「ジョッキーになりたい、僕のあこがれの仕事だから!」 子供たちを馬のスペシャリストに育てるための、フランス国立厩務員・騎手養成学校。そこには親元を離れ、未来のスター騎手を目指して必死に生きる子供たちがいる。人間よりも馬が優先される厳しい世界のなかで、馬の繊細さ、力強さにおののきながらも、馬とともに力強く成長してゆく子供たち。才能のある者、自分の夢を疑いはじめる者、誰よりも馬を愛しながらも落ちこぼれてしまう者・・・。皆の夢は世界最高峰のレース、凱旋門賞への出場。しかし、ジョッキーになれるのはほんの一握りなのだ。
世界的ジョッキーである武豊も出演する本作は、人生の試練に立ち向かう子供たちの姿を追う清々しいドキュメンタリー。『皇帝ペンギン』の名カメラマン、ロラン・シャレが繊細なサラブレッドの躍動感を見事に捉えている。
 

作品について About Film

スポーツの世界に入ることは、信仰の世界に入ることに似ている。幼い頃から世間と隔絶された世界で、昼夜、情熱の対象に身を捧げる。パリ近郊の騎手養成学校でジョッキーを目指す少年たちが送るのも、まさにそんな生活だ。晴れの日も雨の日も、学校の授業と練習、馬の世話、厩舎の手入れといった日課を明け方からこなす。ようやく思春期にさしかかるかどうかという年齢で、厳格なコーチや、手に負えないほどのエネルギーに溢れた馬に立ち向かう少年たちは、なんと頼りなく見えることだろう。

どんなドキュメンタリー作家もそうだが、バンジャマン・マルケもまた、単に現実を記録するだけではなく彼自身の視点を提供している。監督はアーカイブ映像を用いて、観客を競馬と馬術の世界へと誘いながら、馬への情熱と賭け事の思惑が絡み合った知られざる世界を見せてくれる。この世界には独自の儀式があり、エリートや憧れの存在といった人々がいる。騎手志望の少年たちの日常を追う監督のまなざしは、愛情に満ちて優しい。少年たちの恐れや不安だけでなく、喜び、そして事あるごとに顔を出す子供らしい一面も巧みに捉えている。手持ちカメラが彼らの表情を至近距離で写す一方で、乗馬訓練の場面は目の眩むようなトラッキング・ショットで撮影され、全速力で駆けてゆく馬たちのギャロップのリズムで展開する。力を漲らせた馬にまたがる弱々しいシルエットが、次第に力強くなっていく。

家族と離れ、閉ざされた世界で成長し、レースや競技といった機会にしか外の世界に出ない若き騎手見習いたち。彼らが子供時代と決別する様は奇妙ですらある。ここでどうしても思い出されるのが、同じような年齢で、エトワールを夢見て踊ることに全身全霊を捧げ、同じような過酷な規律に従うバレエ学校の生徒たちだ。成功を夢見る騎手候補生の中で、プロになれるのはわずか一握りにすぎない。将来その才能を発揮するであろう外の世界――競馬場を訪れるだけで、少年たちの顔は輝き、つらい思いも吹き飛んでしまう。恐れや苦しみがあったとしても、それは学びの過程でときに訪れるものなのだ。それがスポーツであれ、人生であれ、そして大人になるということであれ。

アレキサンドル・ティケニス(ル・ステュディオ プログラム・ディレクター)
 

上映スケジュール Schedule

上映日
1月1日(火・祝)、1月5日(土)、1月6日(日)、1月12日(土)、1月13日(日)、1月14日(月・祝)、1月19日(土)、1月20日(日)、1月26日(土)、1月27日(日)

上映時間
11:00/14:00/17:00
 

会場 Access

銀座メゾンエルメス  ル・ステュディオ
(東京都中央区銀座5‐4‐1 10階 TEL: 03-3569-3300)
 

予約 Reservation

※このプログラムの上映は既に終了いたしております。