「イサム・ノグチ、ランドスケープへの旅―ボーリンゲン基金によるユーラシア遺跡の探訪―」イサム・ノグチ展 | エルメス - Hermes

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「イサム・ノグチ、ランドスケープへの旅―ボーリンゲン基金によるユーラシア遺跡の探訪―」イサム・ノグチ展
noguchi: The Bollingen Journey 1946-1956 curated by Bonnie Rychlak

2004.9.7(火)~10.17(日)

本展は、イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)によって企画・開催された展覧会の日本巡回展です*。

第二次世界大戦後、イサム・ノグチは美術の意味に対して確信を持てなくなり、ポスト核時代における美術界の有り様に幻滅していました。そして、根本的な社会問題や社会的価値との関係を失ってしまった芸術に対して、新たな定義を探求することを決意するに至ったのでした。1949年に、ノグチは「レジャー、余暇の環境の、その意味、用途、社会との関係」を研究するために、ボーリンゲン財団の助成金に出願しました。その計画は、共同体の中で人々がともに楽しむ空間に焦点を当て、「余暇の瞑想的な用途(心のレクリエーション)と幼年期の遊びの世界」に特に注目していました。この主題における彼の興味は、異なる文化のなかで余暇の時間や空間はどのように存在しているかという点でした。余暇とは、参加し分かち合うだけでなく、瞑想的でもありえることを、ノグチは理解していました。また、余暇は宗教と関係があるかもしれない一方、その最大の特徴は遊びのひとつであり、美術と密接につながっているのだと、ノグチは確信を持っていました。余暇の空間は、巡礼の場、家、寺院、洞窟、飛行機などどこにでも存在し得るものであり、たとえギリシャ、インド、日本であっても、常にプロポーションとスケールの感覚を共有し合い、利用者と空間の関係が成り立っているような場だったのです。

本展覧会は、ノグチの想像力の満ち溢れる時期を通して行われたこの旅の道のりを辿ってゆきます。ボーリンゲン助成金を通して、ノグチは何百もの写真やデッサンによって、世界各地を記録しました。旅行中に集めた資料の豊富さと多様性は、ノグチの異文化に対する洞察力と、強い好奇心、その理解を示しています。今回は、100点以上の写真やドローイングを通して、ノグチのプロジェクトの全容を伝えるとともに、ボーリンゲン基金による旅がその後に続く彼の作品や、公共の庭や公園、広場、遊び場などに与えた影響を紹介しようとするものです。
ボニー・リチラック(イサム・ノグチ庭園美術館、NY)当展キュレーター



*展覧会巡回歴:
広島市現代美術館(広島) 2004年6月8日(火)~7月19日(月・祝)
モエレ沼公園ガラスのピラミッド(札幌) 2004年7月25日(日)~8月29日(日)
メゾンエルメス8Fフォーラム(東京) 2004年9月7日(火)~10月17日(日)
香川県文化会館(高松) 2004年10月30日(土)~11月28日(日)

開館時間 Opening Hours

月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)

基本情報 Information

会期
2004年9月7日(火)~10月17日(日)
休館日: エルメス銀座店の営業日に準ずる
入場料:無料
会場: 銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階 TEL: 03-3569-3300)