「しぐさの意図」平川典俊展 | エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Le Forum

「しぐさの意図」平川典俊展
The intent of gestures by Noritoshi Hirakawa

2002.8.24(土)~10.13(日)

平川典俊は、ニューヨークを拠点に国際的に活躍するアーティストです。写真・映像・インスタレーション・言語・サウンド等の多岐にわたるメディアを駆使し、文化的・社会的な文脈をもつ作品を発表しています。
本展覧会は、「手」は「心の窓」であるという認識に特に焦点を当て、平川が1996年に発表した映像作品『社会の窓』を、6年を経た今、メゾンエルメスのフォーラムでの開催に際し、平田自身がよりふさわしい形に再構成した形で展示いたします。
『社会の窓』は、日本の美術界で活躍していた学芸員やフリーのキュレーターなど11人に対するインタビュー映像を素材にした作品です。鑑賞者はタッチパネル上で回答者と質問を自由に選びながら、回答者の表情と手・指の動きを、分割された場面で同時に見ることができます。本来、アーティストを選び評価する立場にあるキュレーターが、本作品ではアーティストによって作品の素材とされ、両者の立場が逆転しています。平川は分割画面に回答者の表情と手の動きとを並列することで、その手や指の控えめな動き、あるいは全く動くまいとする様から、回答者の無意識の心の動きを明らかにしていきます。今回の再編成で新たに制作された映像では、日本人の繊細な手や指の動きが淡いモノトーンでしめやかに映し出され、ささやくように空間に漂います。

「手」というものは、肉体的作業をするものとしての道具でもありつつ、それは精神的行動も行なうものです。平川典俊の呈示する「手」のしぐさは、その動きで心の窓(意図)を映し出し、言葉よりも遥かに雄弁にその人物の核心を語り出すでしょう。

アーティストメッセージ

しぐさの意図

人が人に意を伝える時、口から発せられる言葉の信憑性をより確実にするために、顔の表情はその意の伝達の意識の仮面としての役割を果たしている。と同時にその裏腹に、人は人に意図どおりに意を伝えようとすることに対して、無意識にその意識の仮面を剥ぎ取って欲しいという期待を、しぐさの意図(無意識=本意)としてしぐさの中に含ませているのではないだろうか。

平川典俊
2002年8月​

アーティストプロフィール Artist Profile

平川典俊 Noritoshhi Hirakawa

1960年福岡県生まれ。大学で応用社会学を学び、20か国以上の国々でフィールドワークをする。1988年以来、写真や映像で社会システムの矛盾、制度の虚構といったものを表してきた。ひとつの作品の解釈は決して世界共通ではないという理由から、定点的にひとつの国にスタジオを持つのではなく、ニューヨークを拠点に日本と欧米を往来しながら制作活動を行なっている。

 

開館時間 Opening Hours

月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)

基本情報 Information

会期
2002年8月24日(土)~10月13日(日)
休館日: エルメス銀座店の営業日に準ずる
入場料:無料
会場: 銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階 TEL: 03-3569-3300)
企画協力: 瀬川律子(アート・アンド・パート)