「自然との出会い」新宮晋展 | エルメス - Hermes

GINZA MAISON HERMÈS

Le Forum

「自然との出会い」新宮晋展
Essential Encounters by Susumu Shingu

2001.6.28(木)~8.31(金)

1961年より、日本へ根を下ろしたいと願いつづけてきたエルメス。その願いが現実となったのは2001年6月でした。「メゾンエルメス」という、自分たちにふさわしい家(メゾン)が東京、銀座に完成したのです。メゾンの8階には空気が充ちるように芸術を運ぶ「フォーラム」が誕生し、メゾンの建築に溶け込むような彫刻を手掛けた新宮晋が、同時に視聴覚に訴えかけるインスタレーションを展示いたします。
新宮晋は、風や水、光などを動力に自然と一体化した彫刻作品で世界的に知られるアーティストです。空気の動きによって繊細なゆらめきをみせる「雲/Cloud」「宇宙の息吹/Breath of the Cosmos」や、アメンボの動きを思わせ水と戯れるような「水のささやき/Whisper of Water」など、新宮の作品は都市に浮遊するフォーラムの空間に自然を吹き込みます。また本展では、世界を巡りながらその土地の自然や人々との邂逅を軸に、【自然の力で】永久運動をする彫刻作品を世界の6か所にインスタレーションするという“ウィンドキャラバン”の写真・ビデオを展示。この野心的なプロジェクトを体験することができます。
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空気
私たちをすっぽりと包み込んでいる空気の粒子は、同じ密度を保つために全神経を集中している。だから少しでも変化が起きると、時には秘やかに、時には邪魔物を突き飛ばすほどの勢いで移動する。


水は、海、流水、雨、氷、雲、水蒸気など様々に姿を変えながら、気の遠くなるような歳月を掛けて、大気の中を循環する。その行程の中で生命を育み、地球に鮮やかな色彩をもたらす。

ウィンドキャラバン
「我々は昔、風によってここに運ばれてきたと人は言う。しかし本当は、風は我々自身だったのだ。」ニュージーランドの無人島で、風を舞う作品たちを見ながら、マオリのピタ・トゥレイはこう言った。人類は、地球の何処かで発生し、進化の繁殖をくり返しながら、やがて安住の地を求めて、風は海流に乗って拡散していった。目に見えない塵のような私たちが、風となって地表を駆け巡ったのだ。
高速で回転しながら広大な宇宙空間を飛び続けているこの星では、大気は攪拌され、水は循環することによって、地球独特の豊かで変化に富んだ自然環境が生まれる。
長年、空気や水といった自然エネルギーで動くものばかり作ってきた私は、もっと地球のことを知りたいと、21点の風で動く彫刻と、観測のための風車小屋を1本のコンテナに詰め込んで、旅に出た。
新宮晋
 

アーティストプロフィール Artist Profile

新宮晋 Susumu Shingu

1937年大阪生まれ。1960年東京芸術大学絵画科卒業。その後6年間のイタリア滞在中に立体作品を制作するようになる。風や水の力で動く作品は、日本、アメリカ、ヨーロッパをはじめ世界中の美術館、公園、広場、街角に設置されている。1979年に第4回吉田五十八賞、1986年に第18回日本芸術大賞等受賞多数。
 

基本情報 Information

開館日: 2001年6月28日(木)~8月31日(金)

開館時間:
月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
休館日: エルメス銀座店の営業日に準ずる
入場料:無料
会場: 銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階 TEL: 03-3569-3300)