エルメス・エディター ジュリオ・ル・パルク

エルメス・エディター
ジュリオ・ル・パルク

カレ《ロングウォークのバリエーション》は、6種類、各10シリーズのユニークピースのエディション。

アーティスト

1928年、アルゼンチンのメンドーサ生まれのジュリオ・ル・パルクは、現在フランスのカシャンを拠点に創作活動を行っています。ル・パルクは1960年代を代表する幾何学を用いたキネティック・アートの巨匠であり、またGRAV(視覚芸術探求グループ、1960–1968)の創立メンバーでもありました。
彼の作品は、動きや光線、光学の概念、さらには、作品と鑑賞者との関係の探求をテーマとしています。

プロジェクト

エルメスのアーティスティック・ディレクターであるピエール=アレクシィ・デュマは「ル・パルクのアトリエを訪れた際、数ある作品の中でも特に思い入れの強い名作「La Longue Marche (ロングウォーク)」(1974–1975)は、動きのあるフォルムと色、そして不滅の急進主義という力と共に独特の存在感を放っていました」と語ります。

色彩への讃歌と呼ぶにふさわしい《ロングウォークのバリエーション》は、ル・パルクの提案により、6種のユニークピースからなる10シリーズで構成された、90cm四方のカレ計60枚として制作されました。

ル・パルクのエルメス・エディターは、「La Longue Marche」を構成する10種の作品から6種を選びバリエーションを生んだもので、単なる転写とは異なります。「オリジナル作品をもとに、色の順番を変えるなどの可能性を模索し新たなビジュアルを発見することができました」とアーティストは語ります。ル・パルクは60枚のスカーフを、14色の色彩のプリズムを発展させたものと、色のない白、黒、グレーに由来するものという2つのカテゴリーに分けて、新たな結果を得たのです。

一枚のスカーフからその隣のスカーフへと、重なり、ねじれ、組み合わせ、鱗状重層などの視覚効果を模索しながら、プリズム効果は流れるしなやかな連続となって広がります。《ロングウォークのバリエーション》は、フォルム、構造、入り組んだ迷路のような曲線の相互作用への考察です。

カレ

6枚のユニークピースからなる10シリーズ

作品

  • ジョセフ・アルバース

    エルメスによる、正方形のシルクの上に生まれるカレの上のアート「エルメス・エディター」。その最初のアーティストとなったのは「正方形讃歌」の作品で知られる色彩理論家、ジョセフ・アルバースでした。カレ=正方形を色彩のみで描いた同作品は連作で、数多ある中から選ばれた6点がシルクの上に厳密に再現され、各200枚ずつのリミテッドエディション《正方形へのオマージュ》として制作されました。

  • ダニエル・ビュレンヌ

    エルメスによる、カレの上のアート。第2回目には現代美術家のダニエル・ビュレンヌを迎えました。《カレ:思い出のアルバム》と題されたこのシリーズは、365種類のすべてがユニークピースのカレとなっており、たいへん独創的かつ広がりのある世界が生まれました。

  • 杉本 博司

    エルメスによる、カレの上のアート。第3回目には日本のアーティスト、杉本博司を迎えました。杉本の「影の色」プロジェクトから生まれたポラロイド写真から20点が選ばれ、20種類の140cm四方のカレとなりました。各7枚、計140枚のリミテッドエディションとなりました。

クレジット:
Tadzio