香りの辿る道:リサイクルとエネルギー | Hermes

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香りの辿る道:リサイクルとエネルギー

「エルメスのバッグの中に漂う香水を思わせる香り」に着想を得たフレグランス《オー ドゥ エルメス》から、最新作《ツイリー ドゥ エルメス》まで、メゾンのフレグランスはすべて、フランスのウール県ヴォードルイユで製造されています。ここは、香りの情報を集めたライブラリーであり、環境への影響を監視する施設でもあります。
香水とは、国家機密のようなもの。そのフォーミュラを知る者は、エルメスの調香師のみです。香水の製造過程も同様に、神秘のベールに包まれています。まず10種類ほどの原料が、ヴォードルイユの香水アトリエへと運び込まれます。調合を終えると、原料をタンクからタンクへと移し替えながら、温浸法(マセレーション)で成分を抽出していきます。その後、0度まで冷却し、ろ過されます。

ボトル詰めの後は、スプレーポンプとキャップの装着。こうして仕上がった香水には、〈エルメッセンス〉であればレザーのキャップが施され、《ギャロップ ドゥ エルメス》であれば鐙(あぶみ)のフォルムをした装飾があしらわれます。最後にケースに収められると準備完了。人々を魅了するため、世界へと旅立ちます。

同時に舞台裏でも、重要な作業が行われています。エルメスでは、新しいフレグランスが誕生すると、すぐに検査が行われます。製品から生じる廃棄物がどのように処理されるかを予測し対処するため、細かく調査を行うのです。ヴォードルイユでは、エルメス パルファムのパートナー企業が年間800トンの廃棄物を回収しています。中でも、廃棄物管理を行うセードル(Cèdre)社は、廃棄物の再利用の最適化を目指す企業です。同社では、原料の入っていた容器包装だけでなく、フィルター、破損したプラスチックやボール紙、割れたガラスなども処理の対象としています。リサイクルされる廃棄物の割合は、67%に上ります。そして残りは焼却され、廃棄物エネルギーとして活用されています。
 

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エルメスの足跡

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    エルメスの男女合わせて1万3500人の従業員のうち、最も多いのは職人で、その数は4500人にのぼります。人が核となる手仕事の世界には、変化がつきものです。職業訓練を行い、技術を伝承し、成長を促し、健やかで幸せな生活を守り、絆を築く……。 エルメスはこうしたアプローチを通して、エルメスで働くすべての人それぞれの自己実現をサポートすることを目指しています。
  • The Planet

    エルメスは、約20の製品部門において、自然がもたらしてくれるこの上ない素材を、いっそう美しく輝かせるよう努めています。エルメスの職人による手仕事には、レザーやシルク、織物、木材、クリスタル、貴金属といった素材への敬意が絶えず込められています。
    貴重な資源を守り、最適な用途を考え、再び価値を与え、形作る……。私たちには、こうした資源を持続可能な形で使うという義務があります。
  • The communities

    エルメスは世界に52の生産拠点を有し、そのうち41カ所はフランス国内にあります。また、世界各地に300以上の店舗を展開しており、それぞれの地域において、サプライヤーやパートナー、地域との密接な関係を築いています。暮らしを豊かにし、協調し、革新をもたらし、積極的に取り組むこと。地域に根ざした企業として、持続可能な絆を築いていくこと、それが私たちの役割なのです。