健やかに働く | Hermes

エルメスをつくる人々

健やかに働く

1つのバッグが完成するまで15〜20時間、鞍ができるまでには25時間を要します。長時間の製作では、身体に大きな負担がかかります。しかしちょっとした心掛けひとつで、職人たちは仕事に適した健やかな心身を保つことができるのです。
人間とは、常に動いているものですが、とりわけ職人は常に身体を動かしています。アトリエでは、製作工程のはじめから終わりまで、職人の手や上半身は常に動き続けています。首や肩、肘、手首、背中にセンサーを付け、その動きを測定すると、ある仕草や姿勢を繰り返すことが関節疾患を引き起こすことがわかります。精神面、身体面の両方から予防や対策を行うことも必要です。
エルメスでは、職業訓練の促進や筋骨格系障害の予防に取り組む団体と提携し、楽しみながら学べる4時間のワークショップ「健康に過ごすための身体づくり」を行っています。このワークショップでは、毎日を健やかに過ごすためのコツを理学療法士に教わります。つい忘れがちですが、絶対に身体に良い姿勢や身体を痛めない椅子などありません。頻繁に姿勢を変えたり、座りっぱなしでいることを避けるなど、こまめに動くことが大切なのです。こうした予防アプローチに加え、仕事に支障をきたすような痛みや違和感が生じた場合は、個別に経過観察を行います。これは、皮革製品に関わるすべての部門(メチエ)とすべてのアトリエで働く人々が対象です。なぜなら人の身体は、とどまるためではなく、動き続けるためにあるからです。
 

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  • 10周年を迎えた「タンデム」プログラム: 心を開き、理解を深める

    2008年末、フランスのピュイ・ド・ドーム県サイアにある皮革アトリエから、1人の職人が旅立ちました。慣れ親しんだ工具を置いてパリへと向かった職人は、フォーブル・サントノーレ通りのブティックで1週間にわたり、販売員の仕事を体験するのです。エルメスの交流プログラム「タンデム」は、こうして始まりました。
  • 優れた製品を生み出す、器用な指先

    皮革アトリエの作業台の上で器用に動き、さまざまな道具を巧みに操る指先。エルメスには、さまざまな経歴を持つ、幅広い年齢層の職人がいます。ここでは学歴や職歴よりも、フランスのポール・アンプロワ(公共職業安定所)の適性検査で認められた「器用さ」が優先されるのです。
    製品の仕上がりを左右する秘訣は、たっぷりと時間をかけること、そしてこの「器用さ」なのです。
  • 磁器を彩るゴールドライン

    磁器に施される金の縁取りは、陶器の装飾技法の中でも特に繊細で緻密な作業です。ノントロンにあるエルメスのアトリエでは、小さなボウルから大きな花瓶、大皿や小皿、スープチューリンまで、さまざまなタイプの磁器がつくられています。このノウハウを受け継ぐ8人の金彩職人は、ゴールドやプラチナ、さまざまな色の絵の具を浸した筆を使い、多種多様なフォルムの磁器に手作業で装飾を施していきます。

エルメスの足跡

  • Les femmes et les hommes

    エルメスの男女合わせて1万3500人の従業員のうち、最も多いのは職人で、その数は4500人にのぼります。人が核となる手仕事の世界には、変化がつきものです。職業訓練を行い、技術を伝承し、成長を促し、健やかで幸せな生活を守り、絆を築く……。 エルメスはこうしたアプローチを通して、エルメスで働くすべての人それぞれの自己実現をサポートすることを目指しています。
  • The Planet

    エルメスは、約20の製品部門において、自然がもたらしてくれるこの上ない素材を、いっそう美しく輝かせるよう努めています。エルメスの職人による手仕事には、レザーやシルク、織物、木材、クリスタル、貴金属といった素材への敬意が絶えず込められています。
    貴重な資源を守り、最適な用途を考え、再び価値を与え、形作る……。私たちには、こうした資源を持続可能な形で使うという義務があります。
  • The communities

    エルメスは世界に52の生産拠点を有し、そのうち41カ所はフランス国内にあります。また、世界各地に300以上の店舗を展開しており、それぞれの地域において、サプライヤーやパートナー、地域との密接な関係を築いています。暮らしを豊かにし、協調し、革新をもたらし、積極的に取り組むこと。地域に根ざした企業として、持続可能な絆を築いていくこと、それが私たちの役割なのです。