オブジェの秘密

カレ《鞭とグリップ・バッチワーク》のデザインより。
ヴィルジニー・ジャマンは、エミール・エルメス・コレクションからインスピレーションを得ることを楽しみにしています。オブジェを巧みに配置したデザインを得意とする彼女は、コレクションを訪れるたびに、次のカレの題材になる何かを発見するのです。今回、彼女の目にとまったのは、19世紀初めの訪問販売用のカタログに描かれた狩猟用や御者用の鞭、またその細い持ち手部分、つまりグリップです。持ち前の想像力で、そこにディテールが加えられていきます。鞭の部分には編んだレザー、木製のグリップには模様が刻まれ、先端には象牙細工、といった具合に。レザーが描く柔らかな曲線とは対照的に、頭部に丸い飾りや犬や馬の頭を象った装飾が施されたグリップが、対角線に沿って厳格な直線を描きます。