オブジェの秘密

馬具にまつわるレザーと金属パーツ、バックルやリングをバランスよく配置することで、調和のとれた複雑なロゼッタ模様が描き出されました。見入るうちに、各要素が繰り返し放つリズミカルなムーブメントが心を落ち着かせてくれると同時に、強く惹かれるのを感じるでしょう。始まりも終わりもないミステリアスなラインを指でなぞってみたくなるように。黄金色の拍車、鐙、手綱のバックル、三種類のフェルールがあしらわれた長鞭は、19世紀に選手の育成を目的として設立されたフランス国立馬術学校「カドルノワール・ド・ソミュール」の選手が使用する馬具で、空中に美しい曲線や直線を描きます。