オブジェの秘密

インドの「キャラコ(更紗)」は16世紀にポルトガルの商人によって初めて日本にもたらされ、江戸時代(17世紀初頭~19世紀)を通じて輸入されます。カレに描かれた鮮明な色彩と幾何学的な模様の綿織物は、以前からあった日本の藍染や麻布とはまったく異なっています。更紗は時をおかず日本に普及し、風呂敷から着物に至るまで、さまざまな用途で使われるようになりました。ポルトガル語の「キャラコ」同様に「木綿布」を意味する単語に由来する更紗が、日本の織り手によって生産されるようになるのに時間はかかりませんでした。職人たちは元来の装飾的なスタイルを受け継ぎつつも、時代とともに独自の表現を施すようになります。アリーヌ・オノレは日本独自のさまざまな更紗模様を組み合わせ、華やかな着物をデザインしました。